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潰瘍性大腸炎の予後・食事

潰瘍性大腸炎の場合、一般に発症時の重症度が重いほど、罹患範囲は広いほど手術率、死亡率が高くなりますが、近年の報告では潰瘍性大腸炎生存率は一般潰瘍性大腸炎のと比べて差がないとする報告もみられます。

潰瘍性大腸炎のの手術理由は潰瘍性大腸炎の発症5年以内では潰瘍性大腸炎の激症例や潰瘍性大腸炎の重症例の内科治療無効例が多く、5年以潰瘍性大腸炎の降は慢性持続型潰瘍性大腸炎のなどの難治例が対象となりやすいです。

食事

潰瘍性大腸炎の場合、高カロリー・高蛋白・低脂肪・低繊維食の食事を薦めます。また、重症の潰瘍性大腸炎は絶食・腸管安静を計り、点滴による高カロリー輸液を行います。特定の食品が潰瘍性大腸炎の症状を抑えるかは明かではないです。

潰瘍性大腸炎の癌化

潰瘍性大腸炎の長期経過例では炎症を母地とした癌の発生(colitic cancer)を合併する例が存在します。潰瘍性大腸炎の発癌には罹病期間と罹患範囲が関係し、7~8年以上経過した全大腸炎型潰瘍性大腸炎のリスクが高く、欧米の報告では癌合併のリスクは全大腸炎型潰瘍性大腸炎で6.3%、左側大腸炎型潰瘍性大腸炎で1.0%、直腸炎型潰瘍性大腸炎ではリスクはないとされています。

また潰瘍性大腸炎の累積癌化率は10年で0~5%、20年で8~23%、30年で30~40%と推定されており、全大腸炎型潰瘍性大腸炎の長期経過例に対しては癌合併のサーベイランスが重要となります。

近年、症例対照研究で5-ASA製薬(メサラジン)の継続投与が大腸癌のリスクを91%減少させるとともに、経過中の定期的な受診や下部内視鏡検査も大腸癌抑制の要因と報告されています。